2019年4月23日火曜日

スリランカで爆弾事件

悲しい悲しい出来事でした。

4月21日にスリランカで復活祭のミサを行っていた教会や、ホテルで休日の朝食を楽しんでいた人達が大勢犠牲になった爆弾テロ事件。

内戦時のテロとは全く異なる状況だったので、ニュースでもLTTEとの関連は全く報道されませんでした。

今まではどちらかというと国際批判を避け外国人を避けたターゲット(スリランカ人ならいいということではありません)やライフラインを狙ったテロでした。

犯行声明はでていませんが、政府は、国内のイスラム過激派「ナショナル・タウヒード・ジャマア(NTJ)」による犯行、背後には国際組織が関係しているのではとみられています。

 日本でも大きく報道されているんですね。
現地での情報は
  • 被害にあったシャングリラホテルは当分の間休業となりました。
  • 警察、軍が不審な車などのチェックをおこなっているそうです。
  • 警察からのお知らせで、路上駐車する際にはフロントガラスに運転手の携帯番号を貼るようにとニュースで言っていました。
  •  各地(報道されるのはほとんどコロンボ市内)で小型爆弾の包みや起爆装置が発見されています。
  • 昨夜(22日)まで夜間外出禁止令が出ていましたが、今日はまだお知らせが来ません。
  • 国内では非常事態宣言がでています。これは政府が集会や外出禁止令を発令したり、規制したり、令状なしに人物を拘束したりできることです。緊急避難や戒厳令とは別物。
  • 現在フェイスブック、What'sapp、インスタグラムなどのSNSは規制がかかって使用できません。ユーチューブも使えませんでした。
  • ラインはつながりました。スリランカでは使ってる人あまりいないからか?
  • 電話回線は混線もなく使えます。
  • 公立学校は28日まで 休校となりました。私立学校もそれにならうと思いますが問い合わせた方がいいでしょう。
  • 大学は当分の間休校です。(学生闘争とか盛んだからかな) 
  • デマや噂が流れています。ケラニアの給水所に毒が入れられたというのはデマです。


ここで声を大にしていいたいのは、スリランカに住んでいるイスラム人のほとんどは、
私たちと同じく平和を望む穏やかな人達です。今回のテロに関しても、皆、悲しみ憤りを感じています。
イスラム人=テロリストを決めつけて起こる暴動を避けるため、また不謹慎な写真や動画を拡散しないためにSNSの規制がされていると思います。


ところで。
うちのメタボおっさん(太ったスリランカ人の旦那)は無精なクリスチャンですが、1年に1回教会に行きます。それがこの復活祭の21日です。そんでそのあと親戚とホテルでランチするんです。
それくらいスリランカの復活祭はクリスマスより重要です。しかも爆破された教会はストロングチャーチといわれるほど有名で神のご加護が強いと人気の教会です。当日は教会の外廊下にも人が立って祈りをささげていたそうです。私も行ったことがありますが、歴史のある教会で威厳のある内装で、夜中でも誰か必ず椅子に座って祈っていた記憶があります。

4月初旬に今回のテロを警告する書類が政府内部であったそうですが、そのフォローを怠ったせいで今回の惨事となったと、今、国会で怒号が飛び交っています。
その一方でシンハラ・タミル正月の13,14日を狙ったが警備が厳重であきらめ、21日の復活祭を狙ったといううわさも聞きました。

 今回の犠牲者の方々のご冥福を心よりお祈りし、被害に合われた方達がすこしでも早く回復されますように。











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