2019年5月24日金曜日

ウェサックランタン

日中は通勤通学の混雑が戻り市内も活気づいてきたようです。

でも道路だけで、ホテルや商業施設はまだまだの様子です。特に外国人観光客が大部分を占めるホテルは。

「スリランカ人限定、ホテル50%オフ」という広告を出すホテルもありました。あれからホテルもセキュリティチェックが厳しくなって安全とはいえ、まだ躊躇しちゃう。

スリランカ人限定割引きの場合、レジデントビザを持ってる外国人ももれなく対象となるので、行ってみる?とメタボおっさん(スリランカ人の旦那)に聞いたけどあまりいい顔しなかったので止めました。

ウェサックの祝日は家でゴローリしておわり。
ウェサックは仏教のお祭りで仏陀の誕生、涅槃、入滅を祭る、スリランカでは一番重要な仏教行事です。各家庭ではウェサック用の仏陀像(ライトで飾る)を作ったり、提灯(ランタン)を飾ったりします。正月じゃないから爆竹はやりません。
いつもなら全国でランタン祭りがありますが、今年はやはり自粛したしたか、やっても小規模なようでした。

下の階の大家さんからランタンもらって、我が家もベランダにつるしました。







仏教の旗と同じ順番でね、と言い残して大家さん一家は、スリランカ東部のお寺に巡礼の旅に出てしまった。
メタボおっさんと「仏教の旗...グーグルで調べる?」とあれこれ調べて飾ったよ。
左から青、黄、赤、白、オレンジです。ろうそくの明かりがきれいですね。

写真だと右からに青になってるけど、外から見て左が青になるようにしました。

1階の大家さんのお母さんは88歳で一人でお留守番していたけど、自分でランタンに火を付け飾ろうとし、ランタンが燃えちゃったから手伝ってーとメタボが手伝い、メタボは大家さんに告げ口?して、もれなく帰ってきた大家さんにお母さんはこっぴどく怒られていました。
それでもめげず、88歳のお母様は庭に生っているココナツを拾って我が家に売りつけてきます。1個50ルピーで2個買いました。
これが我が家の今年のウェサックの出来事です。




この前トゥクトゥクに乗ったら、運転手さんの従妹家族が全員テロで亡くなったと話してくれた。教会のミサに行ったんだって。なんとも悲しくて何も言えない話でした。

メタボおっさんの甥っ子は、あの日シャングリラホテルのランチを予約していたらしい。
この時ばかりは「朝が弱くて本当に良かったね」と思いました。

色んな人と話してて、皆、「たった一人(首謀者)が国の治安や経済を揺るがしてしまうなんて、恐ろしい、信じられないけど。」と口を揃えて言ってました。バックアップした組織があったとはいえ。
唯一の救いは宗教組織でなくほぼ個人グループの単独犯行だったことでしょうか。


スリランカは何とか元に戻りつつあります。
最近は大雨で暑さもだいぶしのげるようになってきました。雨が降ると蚊が増えるからデング病には気を付けましょう。そして雷で電化製品もやられます。ピカッときたらコンセントは抜いときましょう。
スリランカの大雨はむちゃくちゃ怖いです!!







2019年5月14日火曜日

二次災害が起こりつつあります

イースターテロ爆弾事件から4週間がたちました。幸いなことに新たな爆弾事件は起きていません。不法所持の武器や爆弾などが見つかっています。テロとは別にマフィアや政治家などが隠し持ってたのも見つかったのでしょう。こんなに武器隠し持ってたのか...。

日本政府が発表したスリランカ渡航危険レベルは2(不要の渡航は避けましょう)です。他の国も同じようです。スリランカ大統領は各国に「もう大丈夫だから危険度下げてください」と発表したようですが、ちょっとそれってどうなのよ。
何も起こってないけどまだ大丈夫じゃないでしょ。

事件から10日間ほどはフェイスブックやインスタグラムなどのソーシャルメディア接続が遮断されてました。

で、いまこのソーシャルメディアが使えるようになって、色んなところで事件が起きています。フェイスブックで一般イスラム人を攻撃する投稿がかなり目立ちます。
情報コミュニティページでも、イスラム人が自分の商品(服)をフェイスブックで紹介するだけで、難癖付けてきてかなり見苦しい。

コメント欄で荒れてるのはなぜか仏教徒(らしき)人達なんですねー。なぜか。
で、いつの間にか仏教VSイスラム教の言い合いになってるの。
狙われて一番の被害者であるキリスト教徒の人達は無言です。

と書いてたら、やっぱり各地でイスラム市民に対する暴動が起きてしまいました。
イスラム人経営の商店などを焼いたり殴り込んだりしたそうです。
夜間の外出禁令が全国に出てしまいました。それとやはりソーシャルメディアの接続規制も。
ある人は、現政権を潰そうとする反対勢力がわざとやってるんだよと言っていた。もう無茶苦茶ですな。
この二次災害が宗教間の抗争と新たな戦争に結びつかないことを祈ります。

シリセナ大統領には、昔のジャヤワルダナ大統領の演説を引き合いに出してほしかったですな。
 憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止むんだよ、と。
ま、それで国民が納得するとは限らないけど。

イスラム人はスリランカ人としてこのテロ事件を悲しみ、ブルカ(目だけ出してる黒い被り物)の禁止にも反対の声を上げなかったのに、他の宗教の人たちが挑発し憎悪と暴力の連鎖でいつかブチ切れるのではとこちらが心配になってきます。今は断食月だし。
多民族、多宗教国家は難しいね。

今年のウェサックのお祭りはほぼ無しのようです。










メモ子 村人になりました。