歯の詰めものが欠けて、以前通っていた先生のアポを取ろうと電話したら、先生はもうその病院に来てないんだと。えー、唯一信頼できる先生だったのにー。
仕方がないので同じ大手総合病院の別の先生に治してもらったら
どこがどうなったのか、1週間で新しい詰め物も欠け、歯もひび割れた。
ええ~!
同じ病院でまた別の先生に診てもらったら「歯を抜くしかないですね。」
ええ~!
私「なんで!?」
医「治らないです、抜くしかないです。」
原因も説明もなく抜くしかないとの一点張り。英語で説明するのが面倒くさいのか。
ここでスリランカの病院事情を説明しますと、
スリランカでは医者は数カ所の病院と契約しています。パートタイムの掛け持ちみたいです。自分のクリニックがあれば患者も行きやすいけど総合病院勤務だと先生が来る曜日と時間が決まっているのです。チャネリングという部門に電話したり直接窓口に行って希望の先生の予約を取ります。
で!もう来なくなった先生の携帯番号を教えてもらい先生に電話したら
先生「あそこの病院は期間限定で契約したからもう行ってません。自分のクリニックがあるし。来る?」と。
私「行く!行く~。」
返事して予約時間決めたとこでクリニックの場所を教えてもらいました。
コロンボから30キロくらいあるじゃんさ。
土曜日のお昼ということでメタボおっさん(旦那)の出番です。金曜日の夜2人でグーグルマップとバスルートを確認しながら出発時間まで決めました。タウンホール始発から目的地が終点のバスがあるので一安心。
でも当日先生の助手が、フォートのセントラルバス乗り場から沢山バスが出てるよ、というので急遽そっちに変更。どっちでもいいけど空いてて早く着くのがいいなあ。
さてバスの中でクイズです。
このおっちゃん、席が空いてるのに立ってますが何をしているんでしょうか。
3択です。
- 乗客を確認する車掌さん。
- 歌をうたい金をもらうバス内芸能人。
- お尻が痒すぎて座れなくなった乗客。
今回も難しいですねー。
チコチコチコチーン。
はい時間切れ~。
正解は、
2. 歌をうたい金をもらうバス内芸能人
でしたー。
タンバリン伴奏付きです。シャツには龍愛ってプリントされていました。
私「早く終われ~、早く降りろ~。ウルサイだけだぁ。」
メタボ「お、オレの好きな歌だったから20ルピーあげようっと。ねえねえ、なんで好きかっつーと、この歌手はねえ実際に起こった事件を歌にして歌ってるんだよ。この歌は男子学生が身代金目的に誘拐されて親がお金を用立てたのに結局は殺されちゃった事件を歌ってるんだよ。10万ルピーの身代金だったんだぜ。ほかにも殺人事件のことをうたった歌もあってなんたらかんたら。」
芸人の歌もうるさいしメタボおっさんもうるさい。そんな悲惨な事件を歌にして稼いでる歌手もそれを喜んで歌う人も聞く人もなんだかねえ。
コロンボを出ると道もすいてきました。気を取り直して行きましょう。今日は私の歯の運命が決まるのですから。
終点のカダワタで降り、歯医者さんに電話したら「そこからさらに5km先の街だよ。」というので今度はスリーウィーラーに。
あ~空が綺麗。これが旅行だったらなあ。
はい、隣町についてすぐ歯医者さんのクリニックを見つけた。クリニックから町の中心地を望む。フォートバスターミナルから1時間半程かかりました。
待合室です。
町のお医者さんでこじんまりとしていましたが患者さんがひっきりなしに来ていました。
肝心の歯ですが、やっぱり抜いたほうがいいって。もっと前に来ていたらクラウン被せられたのにね、だって…。取れた詰め物のところに大きな負担がかかり歯が欠けたそうです。
レントゲンも撮って、鏡でも見せてくれて、心が決まりました。
抜いてやろうじゃないの!
抜歯は5分くらいで終わりました。痛みもなく腫れもなく、やっぱりこの歯医者さんに行ってよかったです。遠くて気軽に通えないのが残念です。
帰路は先生の勧めで汽車。時刻表も駅から貰ってきてくれるなんて先生なんて親切なの!それではぜひ汽車で帰りますヨ。
メモ子スリランカで汽車に乗るの2回目です。初めてはヌワラエリヤの高原列車3等車でした。
ここガネムラ駅からコロンボフォート駅までは25ルピー。
つづく。