グラマセーワカってなにか説明せよ、と言われてもうまく説明できないんだけどスリランカ人にとっては絶対なくてはならない所なのです。地域ごとにある住所証明書発行所、選挙登録所です。
今の家に引っ越してからメタボおっさんの住所変更してなくて(2年も!)変更しないと選挙投票もできないからと、重い腰とお腹を持ち上げて行ってきましたのです。
① 前住所地区のグラマセーワカで在住証明をもらう。
→② 今の住所地区のグラマセーワカで新住所登録。
→③ IDカードの住所を書き換えるのでID発行センターでID再発行してもらう。
はい!いつもの通り日本だと1,2日で終わるのに、2週間たってもまだ①でまごついております。
なぜだー!メタボがぐうたらなんじゃないのか!とお思いの皆様。今回はメタボ君秒速3メートル並に行動していますので褒めてあげてください。2年間もほっといたっていうのはさておき。
これがピュアローカルお役所の進み方なのでしょうね。イミグレとかEMSとか外国人が関わるとちょっとはましになります。
住所変更なんて簡単な手続きなのに。それがスリランカとなるとこのような理由で面倒になります。
まず、グラマセーワカに行ってどうすればいいか何すればいいか相談する。(電話がないから)
教えられたものを手に入れてグラマセーワカに戻り証明書書を書いてもらう。(レターとか賃貸契約書とか住んでた証明とか見せる)
担当員が一人しかいないくて、たまにいなくなるから担当員が戻るまでじっと待つ。(奥さんを病院に連れて行くとかでいなくなっちゃう)
時々閉まる。張り紙に「いついつまで閉まってます。来週また来てください」と手書きで書いてある。
しかも営業日は週4日間の朝8~11時まで。
シンハラ語オンリーなのでシンハラ語の書けないタミル人やムスリム人には困る。喋れるけど高度な文章が書けないメタボ君も困る。
いいところは土曜日も開いている所。
で、グラマセーワカってこんなんでしたよ。
これ!?掘っ立て小屋!
シナモンガーデン(高級住宅地)地区担当のグラマセーワカ事務所がこれ。ここはボレッラ地区担当員もいるから狭い。土曜日だったので人も多い。
仮事務所らしいんですけど、年季入ってる埃も粗大ごみも入ってる。
まず相談に行き(1回目)→必要書類を提出、水曜日にレターを取りに来いと言われ(2回目)→水曜日に行ったら臨時休業(3回目)→翌週に行くもレター完成したら電話すると言われ電話番号を交換(4回目)→で、今は待ってるとこ。(こっちから電話しないと永遠に忘れられるパターンです。)
私がお伴したのは2回目でした。土曜日だったので人がいっぱい!パソコンもない倉庫でどうやって国民の住所管理してるんだろうと観察していると、住所録一冊ありました。さすがだなスリランカ。こんなんでできちゃうんだ。
ここに来る人のほとんどは転居の届け出。それでも前の住所と今の住所の居住証明を出さないといけません。住所録に載っていても出すの。そんなの持っていませんという人は住所変更出来ないです。昔のスリランカ体質、何するにもレター出せっていうスリランカ体質はここではまだまだ現役ですね。
メタボ君も前の大家さんに「メタボはここに住んでいました」と一筆書いてもらいました。こんなの私が書いても大丈夫じゃん?てくらい手書きのレター。
ここに来る人達はID紛失したから再発行する人、就職面接するのにグラマセーワカ証明書(住所証明)が必要な人、土地問題で裁判してる人(自分が大家だと証明する)などなど。もちろん待合室も番号札もクーラーもありませんからカオスです。
10分位待っていたら気分悪くなりました。暑くてムンムンして貧血~。
でもここで帰るとメタボも一緒に帰ると言い出すから、いつ担当員に会えるかわからないので外で気分を紛らわそう。

グラマセーワカの横に線路が通ってます。柵もへったくれもありません。雑草より外に立っていればよし。
そいうや線路飛び込み自殺ってないよな、ここ。列車が壊れて遅延は多いけど。
線路というものは列車だけでなく人間や動物の道路でもあるのです。スリランカでは。そしてゴミ捨て場の役割も果たします。ゴミは列車に踏みつけられ小さくなって飛んでいきます。

コロンボ市内にもまだのどかな風景が残っています。

左の小さい小屋は旗おじさんの待機所。スリランカの遮断機は時間が来ると旗おじさんが遮断機を下ろします。とっても責任重大な仕事ですね。休めないじゃん。
「のんびりしてるねーここは。」と言うとメタボ君はヘッと笑い「ここスリランカのソマリアなんだぞ。」
スリランカのソマリアですって。マフィアとか麻薬密売人とか沢山住んでるそうです。
グラマセーワカは私達外国人には1000%無縁なところです。
無縁でよかったー!