南アジア陸上大会出場がきまり、よかったねえ、じゃあ、体調整えて、とか思っていた矢先。
夜に息子の携帯にスポーツ省の寮から電話がかかってきて「なんで来ないの」。
なにそれ、どういうこと?そんなん知らんやん、だれも連絡してへんがな、とわたしは心の中で思いっきり大阪弁でつっこみましたが、そこはスリランカ。来ないほうが不思議という感じ。
なぜ入寮しないといけないのか、何日間なのか、とかいう情報はゼロ。
次の日、6時にスタジアムで練習というので、まあそれには行ったほうがいいね、ということで、行ったら、練習終わってそのまま寮に入れられました。
スケジュールはやっぱり良くわからないけど、特別の練習があるわけでもないようなので、寮からうちまでは車で5〜10分だし、ウチから朝夕の練習に通ってもいいよね、というダンナの交渉はみごと却下。
チームスピリットが大事!と入れられてしまいました。強制入寮!
スポーツ省の職員なのか、コーチなのか、学校のコーチなのか、よくわからないけど、かなり政治的な世界。息子は学校や省のコーチではなく、スポーツ省に派遣されているガーナ人コーチについて練習しているのを、よく思っていない人たちがいるみたいなんだよね。なんとな〜く、ハミゴにされている感じがある。入寮の連絡がこなかったのもそのせいか?
選手が国際大会に行く時はコーチがついて行くんだけど、コーチはこの特権が大好き。自分の選手をなんとか国際大会に入れようとするコーチがおるのだ。それがうまく行かなくなると他の選手が国際大会に行くのを良く思わないって感じ。ジェラシーなのだ!スリランカ社会にはまだまだオソロシイことがあるんだよね・・。日本でもそういうもんなのかなあ。
今回も、南アジア大会の代表選考が終わって2日後「明日もう一度選考やりますから来て」って連絡がきた。「なんやそれ」とおもったら、どうやら選手のひとりが「うまくいかなかった」ということでやり直しになったらしい。そんなん不公平やん!それは誰! スポーツで!ありえへん!
しかし権力は逆らえないので息子はもう一回飛んで来ました(高飛びなのだ)。
やり直しの結果は元の通りだったよ。HaHaHa。ざまあみろ〜。
寮は3食カレー、友達もいないし、パイプベッドは身長がおさまらず足が出るし、WiFiもなくてたいくつ〜!!と初日と二日目はしょんぼり。しかし、家ではまったくやる気のなさに満ちている息子も、どこかに適応力があるようだ。選手のなかではほぼ最年少。先輩にやさしくしてもらって、だんだんと慣れて来たみたい。だんだんと元気になってきたよ。先輩ありがとう!
結局、南アジア大会では2等賞をもらって、まあよかったよかった。入寮もいい経験になったかも。しかし!大会の前日、寮の電気と水が12時間以上止まるというハプニング。このど暑い中、扇風機がまわらず、シャワーも浴びられないとなると、地獄のアセアセ大会ということが容易に想像がつく。ましてやスポーツ選手。
どうやらこれも政治的な背景が。
寮のマネジャーが評判悪いとマスコミに叩かれたことについて、マスコミ反対の署名レターを選手を騙して作ったことがマスコミや省にバレたせいで、寮の水と電気を止めた、のか、止まったのに対処しなかったのか・・。そんな問題らしい。結局、新任の省大臣が、その不手際を理由にDGを更迭したらしい。マネージャーはどうなったのか??はれやれ。
もっとまっすぐに選手を育てられないのか!大人しっかりせい!
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