常夏の島スリランカであちこちに生えている椰子の木です。
椰子の木を真下から見上げる。これ、熟しすぎて落ちてきたら怖いよねー。以前椰子の実が落ちてきて危機一髪なことがありました。
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ヤシの実が脳天直撃 危機一髪!
椰子の木の実がココナッツです。色んな種類があってスリランカでよくみるのは写真のような緑の実と、オレンジ色の実です。
緑の実は中に硬い殻のココナッツが入っています。料理に使ったりします。
オレンジの実のキングココナッツは上部に穴を開けてストローで中のジュースを飲みます。ホテルのウェルカムドリンクでよく出されます。道端の商店でも売ってるのでその場で飲めます。栄養価が高くて寝込んだ時とか疲れた時に飲むといいそうです。昔は点滴代わりに飲んでいたといいます。
知り合いのスリーウィーラーに乗ってるとたま~に運転手のお兄ちゃんにキンココしない?と誘われ一緒に露店でキングココナッツを飲みます。1つのキンココに2つのストローさしてカップル飲み・・・なんてことは勿論なく、腰に手を当ててグビーッ!っと立ち飲み酒場のように豪快にいくのです。
田舎のココナッツ工場を見かけたので、図々しくも突撃訪問しちゃった。皆さん上半身裸の腰巻き姿です。メタボおっさんのように余分な脂肪はついていません。
緑のヤシの実がここに運ばれて来た後、奥のおじさんが外側の皮を剥いています。
包丁の先を上に向けて立てて、椰子の実をぶっ刺してガジガジ剥いでます。慣れた手つきで熟練さんのようですが、手が滑ったら切腹しちゃうよー。怖いよー。

で、皮を剥ぐと中にはもう一つ硬い殻のココナッツが出てきます。余分な繊維を包丁でシュッシュッと落とします。
一番奥に山積みとなっている抜け殻の繊維は、あの!亀の子たわしの材料になるらしい。肥料にも燃料にもなったりで無駄なく消費されます。
ちょっと見てろとおじさんがココナツを包丁で一打パカーンと割ってくれました。おじさんの前に立っている黒いのが殻の切り裂き器です。
硬い殻のココナッツの中には白い果実がありました。中のココナッツウォーターは捨てます。おじさん白い果実を切り取り始めました。
この白い果実を削って料理に使います。ちょっと食べてみなさいと小さく切ってくれた。
味は・・・料理用だからね、でもおじさんの優しさに感動した。
みなさん我関せずと黙々仕事をしていて、おじさんもニコリとしないけど親切にしてくれてすぐ自分の仕事に戻ってった。撮影料とか言われるかななんて思った自分が恥ずかしくなった。
帰りがけにメタボおっさんがこれでみんなでお茶でも飲んでと100ルピー渡してた。おじさんはニッとして受け取ってまた黙々とココナッツを削り始めた。
ここから野菜市場やスーパーマーケットに運ばれていくんだな。