2015年3月8日日曜日

ブラックティー事件

インドほどではないけどスリランカにも階級制度があります。労働者階級はホワイトカラー職につけなかったり、上流階級の人達は自分たちより下の階級の人とは絶対同じテーブルに着かなかったり話しかけなかったりね。

今はそこまでではないと思います。変わってきていると思いたいです。中流階級のうちの旦那はお手伝いさんとも一緒にクリケットを見たり、スリーウィーラー運転手のお兄さんと酒盛りしたりしていますが、心の奥底では一線を引いているのが感じられます。差別はしないけど。

どんな時に感じるかというと、酒屋で私が安いアラックを買おうとすると、それは安物の労働階級者達が飲むアラックだからやめとけと言われた時。

中流階級の旦那でさえそんなこと言うんだから、上流階級の方達はもっとプライドが高いのでしょう。

 

と、前置きが長くなりましたが、今回は私の数少ない茶飲み友達と一緒に遭遇した事件?です。去年のことなのに未だに「あれはビックリしたねえ~」と語りぐさになってます。

 

名付けて「ワタクシを労働者階級だと思ってんの!バカヤロー事件」

 

ある日曜日の午後、メモ子と友達(あだ名は会長)は高級住宅地コロンボ7のカフェでお茶していました。会長はお茶しようと誘うくせにいつもお茶とパスタを注文するのです。この日も午後2時頃会ったのに「私パスタ食べる」とコーヒーとパスタを注文。

会長のパスタを横取りシェアしながら、このパスタはマズイーとか旨味ゼロとか文句たれつつ(だって本当にマズイんだもん)、マイケル・ジャクソンの昔話をしていました。

あ、会長というのはマイケル友の会会長のことです。現在会員2名。どっちが熱心なファンだったかを競い合ってます。たまに追悼集会もしています。(会う口実として)しかも追悼集会なのに「カンパーイ!」とかやってるし。正直2人共マイケルはどうでも良くなってきてるし。

 

おーっとっと、こんなことはどうでもいいんですよ。会長もメモ子もマイケルもビックリ固まったのはこの直後。

 

隣に座ってた若いスリランカ人カップル。女の子がいきなりウェイトレスに怒鳴りだしたのです!

女 「私はブラックティーを注文したのよ!!何でミルク持ってこないのよっ!」

店員 「お客様がブラックティーと注文されたので...」

女 「ブラックティーっていったら砂糖とミルク持ってくるの当たり前でしょっ!!私を労働者階級だとでも思ってるの!?」

会長&メモコ (えっ?ブラックティーって普通何も入れないでしょ?違うの?違うの?)

店員 「…。」

女 「あんた達労働階級はブラックティーっていったら何もいれないけど、私がそんなの飲めるわけ無いでしょ!!早くミルク持って来なさいよ!!」

会長&メモ子 (いや、それだったら最初からミルクティーって注文しなよ...。)

 

カフェで頼むブラックティーって砂糖なしミルクなしかと思ってた。別々に砂糖とミルクがついてくるところもあるけど。女の子は砂糖しかついてこなかったのに腹を立てていたのでしょう。それにしても階級まで持ち出してくるなんて。ウェイトレスさんはこざっぱりした普通の娘さんなのに。(英語ペラペラだし。)

成金高慢チキチキ娘はグリーンティー(緑茶)じゃなくてブラックティー(紅茶)のつもりで注文し、ウェイトレスさんはミルクティーじゃなくてブラックティーと解釈したのでしょう。

その後カップルは、貧乏な労働階級にはブラックティーなんて分かんないのよとか、なんで私が砂糖ミルクなしの紅茶飲まなきゃなんないのよと悪態ついてました。

 

いやー、カップルの横暴クレームにはウェイトレスさんも泣きそうでしたね。胸が痛かった。いいんだよ、あなた間違ってないよ。

会長&メモ子 「ミルクをくださいってひとこと言えば済むのにねーっ!」

 

 

ウェイトレスさん!あなたのために私達また来ようと思ったけど、パスタが不味いので多分もう来ません。でもあのクレーム聞いてた客は皆「この客バカか?」と思ってたので気にしないでね。

おわり

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