ブログ ヌワラエリヤはマダムの社交場
お手伝いさんのお父さんのお葬式です。
1ヶ月前から具合が良くなく病院と自宅を行ったり来たりしていたけれど、2週間前にお医者さんから「やるべき処置がないからもう家に帰りなさい。」と自宅に戻った2週間後に亡くなったそうです。
虫が知らせたのか、お手伝いさんは亡くなる前日に実家に帰っていました。
お手伝いさんは帰る時に「ご主人、このレースカーテン借りていい?もしお父さんに何かあった時棺桶に敷くのにこの綺麗なレースカーテンを使いたいんだけど。持って行く前にちゃんと確認しないとね。」
ちゃっかり葬儀の事も考えてるし!
そのレースカーテンはメタボおっさん(旦那)のお母さんから貰った、豪華すぎて我が家には不似合いの高級カーテンなのでした。
お手伝いさんの見る目は確かなようです。ってそういうことじゃなくて!
勿論ダメですとお断りしました。
で、先週土曜日の朝に電話がありました。
「マダーム。お父さんが朝5時に亡くなりました。週末休みをもらったから最後を見届けられました。ありがとう。うわーん。」
スリランカでは面識のある人や、その人の親族の葬式に行くのはとっても大事なことです。たとえ会ったことのないメイドさんの父親であっても。日曜日が葬式なので日帰りで行くことにしました。
片道150kmの往復です。場所はハプタレというより、ホートンプレインズの南端の村。
コロンボを出て20分位行ったところでものすごい数の野次馬と警察官が集まっていました。
車を止めて野次馬に参加しちゃう。まだまだ時間はあるから大丈夫。
「一昨日から行方不明だった警察のえらい人が今朝ここで遺体で発見されたんだよ。あそこに遺体があるよ。頭に銃弾の跡があってホニャララホニャララ...」
殺人事件で遺体があるのにテープも貼ってないから野次馬が警察官の後ろから覗き込めます。警察と野次馬の区別がつかない。犯人の落し物とか足跡とか証拠集めするは気なさそうです。
こわいねこわいねーと言いながら旅路につき、更に30分位行ったところでは自転車レースがおこなわれていました。普通に車が走っている横をシャーと競輪選手みたく横切っていきます。危ないなあ。
そして事故は起きました。1,2位争いなのでしょう、ゴール地点でヒートアップした2台が猛スピードで車を抜いていきます。あっ、1台がバランスを失ってバスの正面に突っ込む! あっ、そのまま滑って転倒! ああっ!!バスにぶつかる!!
バスが止まったので下敷きにはならなかったけどタイヤにどかーんとぶつかった。
このバスです。ここが事故現場です。
(ここでも)見物人がわんさかいて皆で転倒した選手を引きずり出していた。驚いたことに選手は無傷のようです。バスはこの後何事もなかったかのように出発していった。
これゴール地点。選手見つけられるでしょうか。見物人が多すぎて車が動けない。
殺人事件といい事故といい、今日はなんだか怖いねえ、ドキドキしちゃうねーとちょっと興奮しながら通り過ぎました。
それから道路がデコボコしてたのか、一気に気分が悪くなってしまいました。人生で乗り物酔いしたことは全くないのに。何時間も車乗りながら本読んでも大丈夫なのに。
メタボおっさん「お手伝いさんのお父さんの霊が呼んでるんだよ。うん。イヤ、違うね。君が来るのを拒んで阻止しているんだよ~。わーこわー。」
アワアワアワ~。そんなことってアリ~?
ありあり・・・アリかも~。昔も大家さんのお父さんが亡くなって葬式の朝に、大家さんとその2階の我が家の電球がフワァ~ンフヮァ~ンって暗くなって電球がいくつか切れちゃった。スリランカはまだ悪霊退散儀式もあるし、霊にとってはまだまだ住みやすい国に違いない。
途中のアウィッサウェラにあるアウィッサウェラレストハウスでトイレ休憩。
トイレットペーパーは盗難防止のため頼めばくれるが言わなきゃくれない。
田舎のレストランにあるトイレはだいたいこんな感じです。汚くもないけど綺麗でもない。手動式ウォシュレットトイレです。
コロンボから1時間も過ぎるとこういう風景に代わり、トイレ(レストハウス)はほぼありません。下のような風景になったら、ちょっと大きな町に着くまで我慢する。
気分の悪さはお手伝いさんの町に着く頃が最高潮でした。
しかし!車を降りた途端元気回復。不思議。お手伝いさんのお父さんの霊が私達を見て「こいつらOK!」と許してくれたのかもしれません。
続く
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